にきびブログ
十味敗毒湯の薬理作用
当院ではニキビの治療に漢方薬を取り入れています。
ニキビに対して最も多用しているのが
十味敗毒湯です。
この漢方薬の使用目標は
体力中等度の人の皮脚疾患で、患部は散発性あるいは、びまん性 の発疹で覆われ、溌出液の少ない場合に用いる。
1)患部に化膿を伴うかあるいは化膿をくり返す場合。
2)季肋下部に軽度の抵抗・圧揃を認める場合。
となっています。
私は漢方の専門医ですのでこの証にそって
投与していますが、最近十味敗毒湯の薬理作用が解明されました。
これによると十味敗毒湯には下記の5つの薬理作用があることが分かりました。
抗アレルギー作用(マウス)
好中球貪食能亢進作用、活性酸素抑制作用(in vitro)
抗炎症作用(in vitro)
抗酸化作用(in vitro)
男性ホルモン代謝酵素阻害作用(in vitro)
抗炎症作用(in vitro)
抗酸化作用(in vitro)
男性ホルモン代謝酵素阻害作用(in vitro)
いずれも動物実験や生体ではなく試験管レベルの結果ですが
ニキビに対し効果があることが証明されました。
このようなエビデンスが出てくると今まで以上に自信を持って処方できますね(^O^)
名古屋 ニキビ・ニキビ跡治療 佐井泌尿器科・皮フ科クリニック
投稿者 佐井泌尿器科・皮フ科クリニック (2014.10.19)