名古屋市の佐井泌尿器科・皮膚科クリニック

にきびブログ

ベピオゲル2.5%新発売

日本ではニキビの毛穴つまりを撮る薬剤にはディフェリンゲルしかありませんが、
これでも難治だったり、身体のニキビには適応がないため
欧米では一般的に使用されているニキビ薬のベンジルパーオキサイド(過酸化ベンゾイル)を 自家製剤で作成し治療に使用してきました。

この成分は強い酸化作用により強力にアクネ菌を殺菌します。
またこの薬は同時に角質を剥離する作用もあり、
ニキビの二大原因を取り除く強力なニキビ薬です。

1週間塗れば、ほぼ100%アクネ菌を殺菌でき、毛穴の角質を除去します。

欧米では通常10%の濃度が使われていますが、 日本人の肌には刺激が強すぎて使用できませんので 当院では3%の濃度のものを使用していました。

その後メラノキュアHQジェルを販売しているグラファラボラトリー社が このベンジルパーオキサイドを2.5%配合した メラノキュアBPエマルジョンを発売しました。

当院の自家製剤のものより安定性があり、
常温でも保管できるため 重宝していましたが
BPOの日本での臨床試験が終了し、承認待ちとなったため
メラノキュアBPエマルジョンは発売を終了しました。

このため当院では再度、3%BPOの自家製剤を作って使用してきました。

そしてついに昨年末にBPOの製造承認がおり、2月に薬価収載予定、4月頃発売が決定しました。

その名も「ベピオゲル2.5%」です。

 

DRX AZAクリアに引き続き、ニキビ治療の選択肢が増えました。

「ベピオゲル2.5%」の位置づけは
身体のニキビ、
ディフェリンゲルが使えない方や
ディフェリンゲルやAZAクリアが効果がない重症のニキビの方に
おすすめです。

投稿者 佐井泌尿器科・皮フ科クリニック (2015.02.04)
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