名古屋市の佐井泌尿器科・皮膚科クリニック

イントラセル

フラクショナルRF 「イントラセル」 治療の流れ

● 麻酔クリームの塗布

麻酔クリームを塗布して、ラップをかけ約15分待ちます。
15分後クライオセル・ケアシスを用いて、麻酔クリームの導入を15分行います。

麻酔クリームを拭き取り、洗顔

洗顔後は顔全体痺れた感じとなっています。

イントラセル施術(15~20分)

クライオセル・ケアシスによるB-TCES導入

鎮静化と植物幹細胞由来成長因子によるイントラセルの効果増強
● ホームケア(施術料金とは別に必要です)

コラーゲン合成を促すEGF(上皮細胞成長因子)の入った化粧品の使用を自宅でのケアでお使い下さい。
EGFリニューローション(100ml) 7,150円(税込)
EGFリニューセーラム(30ml) 13,750円(税込)

ニキビ跡・クレーターの治療 フラクショナルRF 「イントラセル」
ニキビ跡・クレーターの治療 フラクショナルRF 「イントラセル」01

従来、ニキビ痕の凹凸やシミ・しわなどの皮膚の老化のような肌表面のトラブルを解決する治療の中で最も効果的なものはCO2レーザーやエルビウムヤグレーザーを用いたリサーフェシング治療(皮膚をレーザーで一度削り取って完全に入れ替える方法)でした。これらのレーザーは水分に吸収され表皮を蒸散させ皮膚を面でリサーフェシングしますが、欠点は術後表皮がなくなるため、カーゼによる被覆が10日~2週間必要なことです。また黄色人種である日本人では白人と違って治療後の色素沈着が必発で、これは回復まで約6ヶ月間を要します。
このためこの治療を行うにはかなりの覚悟が必要でした。

この欠点をなくし同様な治療を可能にしたのがフラクショナルレーザーです。
面で照射していたレーザーを点で照射し周囲に正常皮膚を残すことで、ガーゼの被覆が不要で、治療後の炎症後色素沈着の頻度が少なくなります。
しかしフラクショナルレーザーの場合治療したい真皮だけでなく表皮まで作用が及ぶため、不必要なダメージを皮膚に与えてしまいます。

フラクショナルRFは7x7の49本の細い針を皮膚に刺入し先端でのみ高周波を照射することで表皮にはダメージを与えず真皮だけに効率よく熱損傷を生じます。これにより創傷治癒機転働かせコラーゲンの合成を促し、ニキビ跡の陥凹(クレーター)やしわ・たるみを改善します。(治療の原理は下記模式図をご覧下さい。)

1.ハンドピースを皮膚に接触。

1.ハンドピースを皮膚に接触。

2.自動的にマイクロ針が皮内に刺入。

2.自動的にマイクロ針が皮内に刺入。

3.真皮に先端が到達し先端でRFを照射。

3.真皮に先端が到達し先端でRFを照射。

4.RFにより真皮に熱損傷を生じます。

4.RFにより真皮に熱損傷を生じます。

5.マイクロ針は自動的に抜去。

5.マイクロ針は自動的に抜去。

6.この一連の動作は一瞬に行われます。

6.この一連の動作は一瞬に行われます。

ニキビ跡・クレーターの治療 フラクショナルRF 「イントラセル」02

皮膚の組織図

皮膚の組織図

皮膚表面から約1mmの部分の真皮に均一な熱損傷を生じています。(緑色の点線で囲まれた部分)それ以外の部分は何も変化を起こしていません。これがフラクショナルレーザーとの違いで、イントラセルは真皮だけを効率的に治療できます。

「イントラセル+モザイクhpまたはピクセル」とブリッジセラピー

当院では行っていませんが、ニキビ跡の陥凹(クレーター)に対してブリッジセラピーという治療があります。
これははencore(アンコア)というCO2レーザーを用い、次の2種類の照射方法で治療を行います。

DeepFX(ディープFX)
CO2レーザーを直径0.12mmという非常に小さなスポットで点状に照射することで深く削ります。

ActiveFX(アクティブFX)
CO2レーザーを直径1.3mmのスポットで点状に照射することで浅く削ります。※症状に応じて、ディープFXとアクティブFXのいずれか、あるいはトータルFXを行い、ディープFXとアクティブFXを同時に行う施術を、TotalFX(トータルFX)と呼びます。

このブリッジセラピーは従来のニキビ跡の陥凹(クレーター)の治療に比べ、格段の効果が期待できます。
その理由は水に吸収されるレーザーの中でも最も強力なCO2レーザーを用いていることです。
このため照射されたレーザーにより皮膚が削られ、周辺部から傷の修復が図られます。
また深部では火傷をした真皮でコラーゲンの合成が促され陥凹をしたから持ち上げます。
この原理は他のフラクショナルレーザーと同じですが、CO2レーザーの場合は皮膚が強力に収縮することも効果に大きな影響を与えています。
しかし真皮のような深い部分を治療しようとするには、出力をあげる必要があります。
CO2レーザーもやはりレーザーですので、出力をあげると照射されるスポットは同じでもレーザーの熱エネルギーは周辺にも大きく影響します。
下図のようにレーザーを照射する
青色の蒸散、壊死・凝固(>85℃)
緑色のたんぱく変性(>60℃)
灰色の光による生物的変化(<40℃)を生じます。
また逆三角形で皮膚に入るため、表皮および真皮上層が最も効果が高くなります。

「イントラセル+モザイクhpまたはピクセル」とブリッジセラピー01

このようにCO2レーザーはレーザーリサーフェシング(皮膚を削り取る治療)に使用されるレーザーですので表皮から真皮まで強力に治療できます。
しかしフラクショナルレーザーとして使用した場合には欠点もあります。
より深い部分まで治療しようとすると強い出力が必要となりそうなると同じサイズの点であてているつもりでも出力をあげることで下図のように皮膚表面ではスポットサイズ以上に熱影響を受けレーザーリサーフェシングのように面の治療に近い治療となりダウンタイムや副作用の発現が高くなります。
これでは点であてるフラクショナルレーザーのメリットが少なくなります。

「イントラセル+モザイクhpまたはピクセル」とブリッジセラピー02

イントラセルの場合は表皮に対しては下図のように針が刺さるだけで熱作用はありませんので、出力をあげても表皮へのダメージはありません。
このため選択的に真皮のみを治療することが可能です。
また刺入する出力の強さを調節をしなくても針の長さを変えることで真皮上層、真皮下層を治療可能です。
これにより真皮は収縮し引き締まり、徐々に厚くなりたるみを改善し、シワや陥凹をしたから持ち上げます。
このためブリッジセラピーよりもはるかにダウンタイムが短く、ブリッジセラーピーに匹敵する効果をあげることができます。

「イントラセル+モザイクhpまたはピクセル」とブリッジセラピー03

しかしイントラセルにも欠点はあります。
表皮は針が刺さるだけですので、ブリッジセラピーに比べ表面への効果がやや弱いことです。
この場合単独で効果のでにくい部分には表皮からのアプローチの必要と思います。
既に韓国ではイントラセルのあとにモザイクなどのフラクショナルレーザーを併用して効果を出しています。
イントラセルとモザイクhpあるいはピクセル2940レーザーを併用しイントラセルにおいては真皮に対する治療の深さを変え、表皮に対してはピクセル(浅い)やモザイク(深い)を用いて、表面からの深さを変えて治療すればニキビ跡の陥凹(クレーター)に対してブリッジセラピーよりもさらに高い効果のある治療となります。

イントラセルのニキビ跡の治療結果

イントラセルのニキビ跡の治療結果

イントラセルのニキビ跡の治療結果01
  • 治療前
  • 治療直後
  • 治療1週間後

・治療費用(税込)330,000円

イントラセルのニキビ跡の治療結果02
  • 治療前
  • 1回治療1ヶ月後
  • 2回治療1ヶ月後
  • ・治療費用(税込)330,000円

治療費は1回
全顔 198,000円
前額を除く顔 165,000円

(税込)

治療に伴う主なリスクは軽い火傷です。
主な副作用は火傷を生じた場合はかさぶたができ、赤みや色素沈着が残る場合があります。

 

「未承認機器・医薬品等であることの明示」
イントラセルは未承認機器・医薬品です。

「入手経路等の明示」
Jeysis社製

「国内の承認医薬品等の有無の明示」
同一の機能を持った機器は国内にありません。

「諸外国における安全性等に係る情報の明示」
FDA承認(K153727, Dec 13, 2016)
海外では主にニキビ跡、しわ治療に用いられています。
治療に伴う主なリスクは軽い火傷です。
主な副作用は火傷を生じた場合はかさぶたができ、赤みや色素沈着が残る場合があります

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