ニキビ跡治療(クレーター)に用いられるエネルギーソースにはレーザー、高周波、超音波などがあります。 当院でも一つのニキビ跡治療では治すことが困難なため種々のエネルギーソースの治療を取りそろえ治療に当たっています。これによりニキビ跡(クレーター)はかなり治せるようになりました。しかしどの治療も治療効果に個人差が出ることは避けられませんでした。 どのエネルギーソースも皮膚や皮下に照射することで熱が発生し、組織の熱損傷で創傷治癒機転を生じることで効果を発揮します。 このため治療効果の強さや副作用は発生した熱の温度に影響を受けます。 これが個人差を生む、大きな要因の一つです。 それぞれのエネルギーソースが熱を発生させるには レーザーの場合、吸収される色や水分量によって 高周波の場合、水分量(抵抗値)によって 超音波の場合、水分量(伝導しやすさ)によって 変わってきます。 上記の人体での組織内の状況は人種などの個体差やその時の体調などによって変化しますので、同じ強さで治療を行っても治療効果に差が出る場合があります。 これが治療効果に個人差が出る大きな要因です。 今回、当院が日本で初めて導入したサーモ・スタンプ(ティクセル)は単純な原理ながら上記のエネルギーソースのような人体の組織内の状況による治療のばらつきが起きにくいのが特徴です。
主な特徴
サーモ・スタンプの原理は常時400°Cに熱せられた突起のあるチップ(金属塊)です。
これを皮膚に押しつけることで、フラクショナルレーザーと同じように点で治療します。治療効果の強さは押しつける時間と深さです。長く、深く接触させるほど強い治療になります。ただし他のエネルギーソースのようにターゲットによる熱の出方に個人差がでないので、常に一定のエネルギーを治療部位に作用させ、過剰に作用することがありません。このため治療効果に個人差が少なくなり、周囲への作用が強すぎて過剰治療になることもないため、従来の治療とは一線を画すものになっています。
実際の組織検査を見るとエッジ状に表皮が削られ、真皮上層まで熱変性を生じています。V字状の形の周囲にはほとんど余分な熱による影響を生じていません。
治療後の経過をフラクショナルCO2レーザーと比較すると下記の写真のようにダウンタイムが軽いことが分かります。
動画はメーカー提供のものですがティクセルの特長がよく分かります。
こんな方にオススメ
適応は従来のフラクショナルレーザーと同じでニキビ跡(クレーター)とリジュビネーション(若返り)です。メーカーによるとTixelはフラクショナルレーザーの中で一番強力なCO2レーザーと同等の効果を少ないダウンタイムで実現でき、また治療効果に個人差が出にくいことが大きなメリットとなっています。
痛みはありますが、ダウンタイムが軽度で、強力な治療を希望の方におすすめ
所要時間
約30分 麻酔は不要で短時間の治療です。
施術回数
・4週間に1回・ニキビ・ニキビ跡の場合:3回以上
料金(税込表記)
症例
ニキビ跡(左が治療前、右が治療後です。)
4回治療後の写真です。治療に伴う主なリスクは軽い火傷です。主な副作用は火傷を生じた場合はかさぶたができ、赤みや色素沈着が残る場合があります。治療費用(税込)132,000円
サーモ・スタンプ(ティクセル)のニキビ跡(クレーター)治療症例はこちら
「治療方法」洗顔後治療部位に400°Cに熱せられた突起のあるチップをあてます。 通常、麻酔なしで行いますが、痛みが強く耐えづらい場合は麻酔クリームを塗布してから行うことも可能です。(別料金) 治療後は赤みとほてりが出るため、冷却しながら薬剤を導入するケアシスを行います。
「メリット」サーモ・スタンプの原理は常時400°Cに熱せられた突起のあるチップ(金属塊)です。 これを皮膚に押しつけることで、皮膚に点で火傷をさせ、これにより火傷が治る創傷治癒過程でコラーゲンを合成させます。 突起を押しつける深さで皮膚は削られ、浅い凹凸は滑らかになっていきます。
「デメリット(副作用)」 治療に伴う主なリスクは軽い火傷です。 主な副作用は火傷を生じた場合はかさぶたができ、赤みや色素沈着が残る場合があります。
「未承認機器・医薬品等であることの明示」 ティクセルは未承認機器・医薬品です。
「入手経路等の明示」Novoxel社製
「国内の承認医薬品等の有無の明示」 同一の機能を持った機器は国内にありません。
「諸外国における安全性等に係る情報の明示」 FDA承認(K202988 , January 28, 2021) 海外では主にニキビ跡、しわ治療に用いられています。 治療に伴う主なリスクは軽い火傷です。 主な副作用は火傷を生じた場合はかさぶたができ、赤みや色素沈着が残る場合があります。
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